数学個人授業2

数学の得意な人に聞くと「数学は答が一つに決まっているところが好きだ」という返事が返ってくることが多いように思う。 確かに、教えられた通りの道順を辿っていくと、目的地に到達する。 でも今の私にはそこが目的地なのかどうかがよくわからない。 解答を…

数学個人授業1

私が数学と縁を切ってしまったのは中学1年だった・・・早い・・・ たくさん勉強して中学受験をして志望校に入れたというのに、何故かぱったりと勉強をしなくなった私。 今ならば、燃え尽き症候群とか言うのだろうが、自分ではそんな自覚も無く、ただただ「勉…

脳に負荷をかける

時々無性に脳みそを使いたくなる時がある。テキストを開いて勉強したくなるのだ。己の向き不向きを考慮しないで挙げてみると、気象学、生理学、経済学等に惹かれるものがある。机に向かって教科書を開きノートに書き写したりする作業を無性にしてみたくなる…

私の付加価値

「新聞とかとか雑誌によく女のエッセイストが身の回りのあれこれについて、読者の皆様よりは、ほんの少しだけ鋭い感性の光るエッセイを連載しているでしょ」と語るのは金井美恵子「お勝手太平記」の主人公アキコさんである。ぐさっときちゃいますよね的を得…

植物の力

一昨年広島から引っ越す時に連れて来たシクラメンとデンドロビウムの鉢は去年はどちらも蕾一つつけることがなかった。沖縄との気温の差になじめないのだろうと思ってずっと気にかけてきたのだが、今、それぞれ沢山の花を咲かせている。自然の適応力はすごい…

災害時に備えて

夫は脳梗塞の後遺症で右半身の麻痺と重い失語症という障害がある。高次脳機能障害もあり他人とコミュニケーションをとるのが難しいので災害時に避難しても避難所での生活はとうてい無理だと思う。幸い高台にある新築のマンションに住んでいるので外に避難す…

私のパソコン履歴

生まれて初めてパソコン(当時はマイコンといった)に触ったのは、新卒で勤めていた会社でワープロを使いこなせるようになってしばらくしてからだ。会社の近くでパソコンの講習会があり参加した。1とか2とかを使って何かのプログラムを作る作業だったが面…

マディソン郡の橋

TSUTAYATVで購入し、20年ぶりくらいに再鑑賞した。原作も読んだけれど、映画の方が良いと思う数少ない作品だ。主人公のフランチェスカよりも年上になった今見ると、田舎の暮らしの美しさと悲しさが映像と相俟ってしみじみと伝わって来る。以前に観た時は大い…

エドワード・ホッパー「朝の日ざし」

このブログは最終的に活字の本にすることを目的に書いているもので、本にする時の表紙に考えていたイメージがある。月の光に照らされた部屋のベッドで一人の女性が静かに腰かけ窓の外を見つめているというもの。その構図とほとんど同じ印象の絵を夫を連れて…

そして誰もいなくなった

父も母も生きている。何人かの叔父もたくさんの叔母も皆生きている。義理仲の親戚も多い。それでも今は私がトップだ。たくさんの問題が私の肩にかかり、選択し決定しなければならないことが多くある。誰も助けてくれない。誰にも相談出来ない。そうぼやいた…

ドアが開いてるよ

ふとしたことに触発されて過去の嫌な思い出がよみがえってしまうことがよくある。なかなか気持ちを切り替えられずにずるずる引きずってしまう性格だ。何かで読んだことがあるのだが、人間の脳は悪い思い出を強く残しておくものらしい。同じ失敗を繰り返させ…

私の行動範囲

住んでいる町の図書館。息子が住んでいる市の図書館。県立図書館。たまにブックオフ。たまにジュンク堂。桜坂劇場。これらをぐるぐる廻っている。 本は三度の飯より大事だけれど、読み返すということはなかなか無いので図書館本を大いに利用している。町の図…

思い出さない

本を読んでいてその中の文章に触発されて過去の思い出が蘇ることがよくある。私にはいいことはなかったのかと思いたくなるくらい、嫌な思い出ばかりがずるずるずるずる引き出されて来る。何かで読んだ記憶があるのだが、人は同じ過ちを犯さないために悪い記…

確定申告

40代後半は広島市内の税理士事務所で仕事をしていた。 年に一度の大仕事は3月の確定申告である。月次の集計がしっかりなされている事業所はともかく、領収書からしていい加減な年に一度だけのお付き合いのお客様は大騒動となる。締切が冷然と決っているので…

スイカ

東京駅記念スイカの申し込みが始まっている。 沖縄ではスイカは使えず、上京した際に使うスイカは持っているのだが、やはり買っておいたほうがいいような気持ちにかられて1枚申し込んだ。送料も手数料もJRが負担してくれるそうで有難いけれど、あの大混乱の…

朝ドラの再放送

BSでやっている朝ドラの再放送を楽しみにしている。 すべて展開を知っているのに何故か2度目の方が面白い。 当時はどこがいいのかわからなかった「ちりとてちん」が実に面白く思えるのは、当時から面白い面白いと言っていた母の年齢に近づいたということか。…

ヘッドライト・テールライト

「マッサン」の主題歌「麦の唄」を紅白でフルコーラス聞いて、やっぱり中島みゆきはすごいと思った方もおられると思うが、桜坂劇場で彼女の劇場版映画「縁会」が上映中だ。出口の見えない20代の暗い思いを抱えて部屋で聞いていたレコードから流れていた曲の…

華麗なる冒険

桜坂劇場で「100歳の華麗なる冒険」を見た。生きているということがそもそも華麗なる冒険なのかと少し肩の力が抜ける気がする映画だ。 私には今年84歳になる父親がいる。親が長生きすることは幸せで有難いこと、と心底言えるほど人生は単純でもなく、父には…

お弁当箱の中には

叔父が70代でまだ外に出て働いていた頃叔母が言ったことがある。 「叔父さんはね、お弁当箱を戻す時にいつもご馳走さまでした、美味しかったです、と言ってくれるのよ、何でもないお弁当なのに」 それを聞いた時に、そのお弁当箱の中には二人の愛が入ってい…

マダム・イン・オキナワ

病気をして色々なことが不自由になった夫と息子夫婦の住む沖縄に移って一年が経ち、日々の生活に慣れるうちに自分の内に燻り続けるようになった「何かが足りない」という思い。このまま何もしないでいいの?もしかしたらまだ30年も生きなくてはならないかも…