マディソン郡の橋

 TSUTAYATVで購入し、20年ぶりくらいに再鑑賞した。原作も読んだけれど、映画の方が良いと思う数少ない作品だ。主人公のフランチェスカよりも年上になった今見ると、田舎の暮らしの美しさと悲しさが映像と相俟ってしみじみと伝わって来る。以前に観た時は大いに感情移入して雨の別れの場面では嗚咽するほど心が震えたものだが、今は淡々と見ている。私の中の何もかもが遠くなったということか。

 映画感想サイトで発見した面白い感想を無断拝借する。

『10代の頃に見た「小汚いオッサンとオバサンの地味でつまんねー恋愛映画」は、30を越えて再見した今日、涙と鼻水で前が見えなくなるほどの破壊力をひっさげて帰ってきた。』

わかるなー。更に20年たつと静かな気持ちで観られると思うよ。そして更に20年たった時にどういう気持ちで観ることになるのか、ちょっと楽しみである。