ソウルメイト

 「カフェ・ド・フロール」を観た。輪廻転生がテーマの話だ。1969年と2011年という短い期間で生まれ変わっていることがなんだか中途半端のような忙しないような落ち着かない気持ちにさせられるが、あのような断ち切られ方をされた三人なので魂の叫びが引き寄せた次の世なのかもしれない。

 生まれてから死ぬまでが人生ではない。この考え方はある意味人を救うものかもしれない。他人にかけるには無責任な言葉でも、自分の苦しみを逃す道の一つにはなり得るのではないだろうか。

 許すことの出来ない怒りや忘れられない悲しみ。現世では解決できなかったかもしれないがそれでもいいのではないか。

いつか。どこかで。そう思うことが私には救いとなる。