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一陣の風

 人気番組「プレバト」の毒舌先生こと俳人の夏井いつき先生のおかげで世は空前の俳句ブームだそうである。400字の「くさぐさ」が自分にぴったりの長さだと思っていた私も17音の魅力に取りつかれ、最近は歳時記も買って思いつくとノートに書き留める毎日である。
 夏井先生が選をされている「松山俳句ポスト」は誰もが投句出来る人気の俳句ポストで、私も先日一句だけ投句した句が運良く「並」選に選んで頂けた。
「山焼き」という兼題(お題)で詠んだ句がこちら。
    一陣の風よ憎悪の山を焼け
 いつまでも過去の暗い記憶を拭い去れない自分自身を持て余し、一陣の風よ、どうかこの愚かな憎しみの山を焼払っておくれ、という気持ちで詠んだものだが、ふと気づいたら最近は過去の記憶にさいなまれることが少なくなっているように思えて来た。
一陣の風とは私にとって「俳句」だったのかもしれない。
    探梅や思い出という深き場所